産んでない大きな長男、捨てます。

結婚した途端現れた「大きな長男」通称バブ夫。どこの子かな?自分のおうちに帰ってね。

初めて外部に助けを求めた日。

探し物をしていたら、「発達障害相談・支援機関一覧」なんてパンフレットが出てきた。数ヶ月前、夫の発達障害を疑って初めて保健所で相談したときもらったものだ。

 

夫のことで相談が、発達障害かも知れなくて、と言うと受付のおじさんは何となく気まずそうだった。気まずいのは私だったのかもしれないけれど。

対応してくれたのは女性の保健師さんで、どこかの部屋に入るでもなく、ロビーのソファで話を促されたのは意外だった。こんな個人的な話をここで?随分ゆるいんだなぁという印象。

 

何から話せばいいかわからなかった。

夫の言動がおかしいと思うけれど、本当は私がおかしいんじゃないか?と正直わからなくなっていた。私が神経質すぎるんじゃないかとか、私の捉え方が歪んでるんじゃないかとか、何が「まとも」なのか自信が持てなくなっていた。人付き合いが多かったわけではないから、私の考え方の方が一般的ではないのかもしれない。

私が得た情報は本やネットからのもので、もちろんいろいろ当てはまる点があったからこそ疑いを持ったわけだけれど、所詮自己判断。現実で人に話したことはなかった。こんなおかしな話を聞かせてしまってよいものか、こんなことを話す私こそ精神に異常をきたしていると思われないか、とてもとても不安だった。努めて冷静に話した。

 

だから保健師さんが私の話を否定せずにずっと聞いてくれて、夫のおかしいと思っていたところに同意してくれたとき、本当に安心した。話をして、話した通りに理解してくれて、意味の分からない返答がくることもなくスムーズに会話が続くって、こんなに気持ちのいいものだったんだって驚いた。

 

保健師さんは、医師ではないので自分が診断を下すことはできないけれど、話を聞いた限りでは発達障害の疑いがあると思います、と言った。それだけで今までの苦労が報われた気がした。何一つ解決してないんだけど、おかしいと感じて良かったんだと、心の底から安堵した。「夫のおかしさ」を実際に晒すのは、とても勇気の要ることだったから。

それから前述のパンフレットをくれたり、最寄の保健所で相談できるか問い合わせてくれたりその連絡先を印刷してくれたりと、とても親身になって対応してくれた。道が開けた気がした。実際それで精神科の専門医の先生に相談できる機会を得られたのだから、このときの一歩は私の人生でTop5に入るくらいの英断だった。

 

まぁその相談内容も夫に対しては何の意味も持たなかったんだけど。

(後日改めて書きたい)

結局発達障害とか自己愛性人格障害とかモラハラとかバブとか何であれ、本人(夫)が当事者意識を持たない限り、外部が、それが例え配偶者であっても何をしても無駄なんだよね。本人は何一つ困ってないし不自由してないから。だから治療や投薬もできないって先生も話していた。それはそうだよね。困ってるのも不自由してるのも周り(私)。だから本人には何の関係もない。夫にとって大事なのはいつだって自分だけだから。

 

外に出るとみんな本当に優しくて親切なんだよね。夫以外の人は。私は人に恵まれてきたなぁってずっと思ってたんだけど、そのツケを夫で払ったのかも知れない。

でも誰かの呟きや本で夫について知る機会を得られて、こうした相談窓口や助けを求められる場所もあって、やっぱり人に恵まれてるし運がいいなぁって思うのは根が単純なんだろうな。

誰かに支えられたり助けられたり救われていると知らず知ろうともせず、自分も誰かにそのお返しをしようって思わない夫を、なんだか寂しくてかわいそうな人間だなって思うこともある。

会社の人や友人に対しては上手く取り繕えるかもしれないけれど、最期のとき、あなたのそばには誰がいるんだろうね。

その意味も今の夫には理解できないし通じないんだろうなって思うと、やっぱり離れる以外の選択肢はない。