加害者こそ助けが必要な異常者。
もう無理かもしれない。
カウンセリングを受けよう、そう思って電話したけれど繋がらなかった。
それから電話しようと何度か思ったものの未だに掛けずにいる。
夫のことを精神科の先生に相談したとき、
「無理だと思ったらカウンセリングを受けてください」と言われた。
しかるべき、と思った。私には必要だと。
誰かに打ち明けて相談しなければ、心が壊れてしまう。
夫の言動がおかしい気がします。モラハラされています。毎日苦しいです、辛いです。
心理士さんに相談すれば、確かに少しは心が軽くなるかもしれない。
だけど気付いた、根本的には何も解決しないことに。
私がいくら誰かに助けを求めたところで、当の夫は何一つ変わらない。
夫が変わらない限り、私がどんなにカウンセリングを受けたところでこの生活の何が改善するだろう?
昨日読んだ漫画で、諸外国ではいじめられる側ではなくいじめる側がカウンセリングを受けるのだと。人をいじめないといられない人こそ病んでるのだからカウンセリングが必要なはずと。
— みつた (@aB3oNKmr3xjYfjs) 2019年4月23日
本当にそうだよね。いじめられる側、カサンドラがいくらカウンセリング受けても加害され続けていたら意味ない。
この漫画というのは田中由美さんの「ミステリと言うこと勿れ」2巻。
ざっくり書いてしまったので正しく&全文はどうぞこちらを読んでください。
(※いじめに関しての漫画ではないので本編のごく一部の内容です)
カウンセリングが必要なのは、被害者ではなく加害者。
いじめられる側ではなくいじめる側。
誰かを傷付けて優越感に浸ったりしないと生きていけないってどう考えても異常だし、社会において明らかに悪影響しか与えない。その考え方、行為は有り得ないですよと気付かせ、どうしてそのようなことをするのか加害者本人が抱えている問題を解決して改めさせなければ被害者が増える一方。今いじめられているAが逃げていなくなっても、きっとターゲットを変えるだけでしょ?
考えればごくごく当然のことなのに、現状カウンセリングを受けるのは被害者。
なぜなのか。
多分「痴漢に遭った女性」に対してよく言われる「お前の服装のせいだ」みたいなのと根っこが同じなのかなって。
被害に遭う側に問題があったから加害されるのは仕方ないって考え方。
その「被害者側の問題」も加害者に都合のいい理由だよね。
どんな服着てようが理性を保てず自分と他人を線引きできず、加害する方が100%おかしいのに。
それで被害者側にカウンセリングを受けさせて、これからこうしたらなんてアドバイスする。被害を受けないように。どうしても無理なら逃げたらいいとか。
この被害を訴えた側をここから離れさせようと、追い出そうとするのも不思議なんだ。
痴漢に遭いたくないなら電車に乗るなとか、日本男性に文句があるなら日本から出ていけとかよく見る。
被害者が悪いと思っているからだよね。
被害者に原因があるんだからその責任を取る(加害される)のは当然、その責任が嫌だって文句を言うならこの場所にはいさせない。出ていけ。
いじめられた人への「逃げなさい」は同じようなものじゃないかな。
「いじめ」が「ひどい」という認識はあるけれど、「じゃあ加害側をどうこうしましょう」にならないのも「あなたがここにいられないのなら、それはあなたの事情だからあなたがどこかへ行きなさいね」ってことなのかなって。
これって村八分の延長なのかなぁ。
声を上げる人=和を乱す存在=和から追い出す。
何か訴えたり行動する人に対して、もっと辛い人がいるとか我慢が足りないとかあなたが耐えれば…とか言う人、要するに「黙って大人しくしてろ、波風立てるな」って被害者を責めてる。なんで危害加えられて我慢しなくちゃいけないのかわかんないし、いじめから「逃げる」って表現もなんか嫌だね。なんでいじめられた人が負けたみたいな言われ方なのかな。
いじめとかDV、モラハラなんて立ち向かわなくちゃいけないものじゃない。
乗り越えたら強くなるとか、乗り越える必要もないし。
それは最初から不要なハードル。何でそこに置いておくの?ほんとただの障害物。
だから逃げるんじゃなくて「避ける」のだ。障害だから。
先生には夫への対処法だとか教えられたけど、何か行動しなければならないのは私。
最終的には「何を言っても相手はわからないので無視すればいいんです」
つまり「おかしい夫」は現状維持。
自分に非はないと思っていて離婚したくない夫が進んで家を出るわけもなく、私が子どもを連れて家を出るしかない。
何か対策を取るのも、今の生活を捨てなければいけないのも被害者。
被害者から距離を取って離さなければならないのは加害者の方ではないか?
なぜ人を傷付けた加害者はのうのうと同じ生活を続けられるのか。
障害の方は堂々と幅を利かせたまま動きもせず、邪魔をされている被害者がわざわざそれをよけないといけないの、おかしい。
道路に大きな石が落ちてて車が通れなくなったら石を排除するよね。
通りたい車に「石に文句があるならこの道を通るな」「車が傷付いても我慢してどうにか通れ」なんて言わないはず。
原因はあくまでも加害者。
だからカウンセリング(適切な治療)を受けるのも加害者。
とても理にかなっていると思うんだけど、日本でそれが標準になる日は来るのかな。
今いじめとか被害に遭ってて、でもいじめられている自分が悪いとか、恥ずかしいとか感じて声を上げられない人がいるんじゃないかって思うと、悲しい。
夫との暮らしは夫の存在だけで精神が疲弊する感じがする。
夫がこわい。安心して暮らせない。毎日何をされるか不安。
でももう、私はカウンセリングには電話しないだろう。
誰かに話を聞いてもらって理解・共感してもらえるのはきっと精神的には助けになるかもしれない。だけど何も解決しない。
夫に対してこうしましょう、なんて間接的で無意味なアドバイスもいらない。直接アドバイスが必要なのは夫。
本当に助けが必要なのは、夫だと思うよ。